食品ロスの量は570万トン(令和元年度)そのうち事業系の食品ロスは309万トンとなっています。
食べられるのに廃棄されてしまう「もったいない」食品を原材料として、アイディアで新しい付加価値を創出し、新しいものに生まれ変わらせた商品を紹介します。


第3回 株式会社バイオマスレジンホールディングス

新潟県・新潟市 株式会社バイオマスレジンマーケティング 企画開発部 平野様・杉原様

国産のお米からバイオマスプラスチックへ

Q:どのような事業を行っているのでしょうか。

A:「ライスレジン」といって、国産のお米を利用したバイオマスプラスチックの開発を行っています。原材料が国産なので、海外由来の素材とは違って輸送時の環境負荷が少なく、地産地消が可能です。また植物由来の素材であり、製品の焼却時にバイオマスの含有量だけCO2の削減ができます。また、精米時に約1%程度(7万トン)のくず米が発生します。それを利用し、ライスレジンを生産しています。また、食用に適さないお米の調達に加え、非食用のお米の生産にも取り組んでおり、食用米需要減に伴う減反、休耕田、耕作放棄地等で資源米の生産をすることで、水田を維持し、農業従事者支援や米文化の維持にも貢献しています。

Q:そもそもはどのようなお考えからライスレジンの開発が始まったのでしょうか。

A:きっかけは、創業当時にサトウキビ等から作るバイオエタノールが話題になりつつ合った世情で、環境問題と企業の関係に着目していました。しかし、バイオエタノールは国産でないこともあり、製造に環境負荷がかかりやすく、国産の原材料を使用したバイオレジンの開発を行うことになりました。ライスレジンに関しては約20年に及び技術開発を経て、独自の混練技術の確率に至りました。創業時から「社会問題を解決する企業」を理念に事業展開を行ってきており、現在までの挑戦に至っています。

Q:ライスレジンはどのようなところで使用されていますか。

A:2022年の年始には神田明神様の撤饌に「お米でつくられたボールペン」が採用されました。他には乳児が遊ぶ玩具やパックご飯の包装にも使用され、今後も採用が広がっていっています。COP26でも、ジャパン・パビリオンでバーチャル展示を行わせていただき、脱炭素に貢献する日本発の独自技術として展示・プレゼンテーションを行い、世界へ発信することができました。





Q:今後の展望を教えてください。

A:バイオマスプラスチックはライスレジンだけでなく、現状様々な研究開発を行っています。バイオマスプラスチックには「生分解性」と「非生分解性」の2種類があり、ライスレジンは非生分解性の製品です。生分解性のバイオマスプラスチックとは自然界に存在する微生物の働きで最終的に化合物が無機物まで分解されるプラスチックのことで、現在、お米から作る国産の生分解性プラスチック「ネオリザ」で作った生ごみ袋の実証実験を行っています。